この記事を読んで分かること
- シンギュラリティ(技術的特異点)とは何か
- シンギュラリティに関する専門家の意見
シンギュラリティ(技術的特異点)とは
シンギュラリティ(技術的特異点)とは、
人工知能(AI)が人間を超えて文明の主役に取って代わるタイミング
のことです。
極端に言うとロボットに人類が滅ぼされたり、ロボットの命令に従って人間が働く(ロボットが支配する)世界になるタイミングです。
シンギュラリティは、人工知能の権威であるレイ・カーツワイル博士が提唱した概念です。

ロボくん
ロボットが意思や感情を持つということでロマンがあったり、人類が滅ぼされるという恐怖があり、多くの人が興味を持つ概念でよく話題に上がリますね。
専門家の意見
「シンギュラリティがいつ来るの?」、「人類はどうなっちゃうの?」ということが気になると思いますが、それらについては専門家の中でも意見が分かれています。
専門家 | 意見 |
レイ・カールワイツ | 「シンギュラリティは2045年に到来する」と著書で述べています。 |
ヒューゴ・デ・ガリス | シンギュラリティは21世紀の後半に来ると予想しています。 シンギュラリティの時点で人工知能は人間の知能の1兆の1兆倍になっていると主張しています。 |
イーロン・マスク | シンギュラリティの到来に危機感を持ち、非営利のAI研究組織(OpenAI)を設立しました。 |
オレン・エツィオーニ | 「例えば100万年後、特異点を迎える可能性はあります。 けれど賢いコンピュータが世界制覇するという終末論的構想は馬鹿げているとしか言いようがありません」と述べています。 |
ヴァーナー・ヴィンジ | 「機械が人間の役に立つふりをしなくなること」とシンギュラリティを定義しています。 |
スティーブン・ホーキング | 「AIの完成は人間の終焉を意味するかもしれない」と述べています。 |
専門家の実績
上記の専門家の名前だけ見てもどのくらいすごいかわからないので、実績を簡単にまとめました。
レイ・カールワイツ
レイ・カーツワイル(Ray Kurzweil, 1948年)
- 発明家 兼 未来学者
- 現在はGoogleの研究員として活動中
- 「技術的特異点」の概念を提唱
- 著書「The Singularity Is Near」で様々な未来予想を記述している
ヒューゴ・デ・ガリス
ヒューゴ・デ・ガリス(Hugo de Garis, 1948年)
- 研究所での研究員の後、大学教授
- 遺伝的アルゴリズムの研究で先駆的な業績を挙げる
イーロン・マスク
イーロン・リーヴ・マスク(Elon Reeve Musk, 1971年 )
- 起業家 兼 エンジニア
- テスラのCEO
- 非営利のAI研究組織(OpenAI)を設立
オレン・エツィオーニ
オレン・エツィオーニ(Oren Etzioni, 1964年 )
- 大学教授の後、研究者
- 非営利団体「アレン人工知能研究所」のCEO
- 自然言語処理(Web検索)に焦点を当てた研究に従事
ヴァーナー・ヴィンジ
ヴァーナー・シュテファン・ヴィンジ(Vernor Steffen Vinge, 1944年)
- SF作家、数学者、計算機科学者
- 「技術的特異点」のアイディアを広く普及させたひとり
スティーブン・ホーキング
スティーヴン・ウィリアム・ホーキング(Stephen William Hawking、1942年)
- 理論物理学者
- 一般相対性理論が破綻する特異点の存在を証明した
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