- UbuntuのノートPCをスリープ状態にしない方法
AIの学習をさせている間、ノートPCを閉じておきたくなることがあるかと思います。
サスペンド状態になって学習が途中で止まってしまったり、リモートの接続が途切れてしまうなどトラブルを多々経験してきました。
今回UbuntuをインストールしたノートPCを起動させっぱなしにする方法について解説します。
実行環境
ノートPCに直接Ubuntuがインストールされている環境実施しました。
デュアルブートの環境でも同様の手順で設定できると思います。
問題の挙動
ノートPCがスリープ状態になってしまう現象には2パターンあります。
事象1 : 蓋を閉じた瞬間スリープ状態になってしまう
事象2 : 蓋を閉じてしばらく放置するとスリープ状態になってしまう
どちらの事象もGUIでの設定はできません。
それぞれの解決方法について、説明していきます。
事象1 : すぐにスリープ状態にしない方法
蓋を閉じた時の設定は、systemd-logind.serviceの設定に依存しています。
設定ファイル/etc/systemd/logind.conf を編集します。
変更には管理者権限が必要です。
vi /etc/systemd/logind.conf
ファイル内に以下の設定を追記します。
HandleLidSwitch=ignore
デフォルトではHandleLidSwitch=suspendとなっていて、蓋を閉じたらサスペンドするようになっています。
サービスを再起動して設定を反映させれば完了です。
systemctl restart systemd-logind.service
以上で設定は完了です。
蓋を閉じてみて起動したままか確認してみてください。
事象2 : 放置してもスリープ状態にしない方法
キーボード等が一定時間操作されなかった場合、省電力の機能としてサスペンドされてしまいます。
リモート接続だと端末が操作されないため、この機能によってスリープ状態となります。
この機能の設定は/usr/share/gdm/dconf/90-local-settingsで変更できるので編集していきましょう。
こちらも管理者権限が必要です。
vi /usr/share/gdm/dconf/99-local-settings
ファイル内に以下の設定を追記します。
[org / gnome / settings-daemon / plugins / power] sleep-inactive-ac-timeout = 0 sleep-inactive-battery-timeout = 0
ファイルを書き換えれば設定は完了です。
しばらく蓋を閉じたまま放置しても、起動したままになっていることを確認してみましょう。
まとめ
今回はUbuntuのノートPCを起動させ続ける方法を解説しました。
「蓋を閉じた瞬間にサスペンドする」パターンと「蓋を閉じてしばらくするとサスペンドする」パターンの2種類が存在しました。
起動させ続けるために、どちらの設定もやってみてください。
参考文献
今回はこちらのサイトを参考にさせていただきました。https://qiita.com/ikesama200/items/f595293de82ddc9fa3f1
コメント
たすかる
コメントありがとうございます。
お役に立ててなによりです。
たすかる
コメントありがとうございます。
今後もTIPSをどんどん貯めていきたいと思います。
たすかった
コメントありがとうございます。
一言でもいただけると励みになります。
22.04 でやったが蓋を閉めるとブラウザで音鳴らしているのが止まってしまうわ。
サスペンドに入っていると思う。 なんで設定ファイル読んでくれないのかな?
もう一度最初からやり直したらできました。 設定ファイルは再起動でしか読み込んでくれないのかな?
終了して起動を何度かやったのだができない。 再起動をしたらできた。よくわからない。
とにかく、たすかったありがと