一般社団法人日本ディープラーニング協会が監修している本です。
G検定初の公式テキストになっているこの本の感想を書いていきます。
- DeepLearningについて非常によく体系的にまとめられています。
- G検定取得目的だけでなく、機械学習の基礎知識の取得にも役立ちます。
- 日本ディープラーニング教会が監修しているので、情報の信憑性が高いです。
どんな人におすすめか
- これから人工知能の業界に携わりたい人
- AIエンジニアになりたいと思っている初学習者
- G検定の資格を取ろうとしている人
G検定の資格用の書籍として発売されていますが、人工知能の業界に携わりたい人の必読書だと思います。
人工知能についての全体像を把握できるので、初級者に特におすすめの本になります。
本の構成
第1章 人工知能(AI)とは
第2章 人工知能をめぐる動向
第3章 人工知能分野の問題
第4章 機械学習の具体的手法
第5章 ディープラーニングの概要
第6章 ディープラーニングの手法
第7章 ディープラーニングの研究分野
第8章 ディープラーニングの応用に向けて(1) 産業への応用
第9章 ディープラーニングの応用に向けて(2) 法律・倫理・現行の議論
この章構成がとても分かりやすく、この本以外で勉強する場合でもこの順番で勉強していくと人工知能についての知識が深まると思います。
感想
体系的にしっかりまとまっているので、知識が整理される
とにかく章構成が素晴らしく、今まで断片的に学習した知識が綺麗に繋がりました。
実際にAIエンジニアとして業務をしている私ですが、体系的に学んでいなかったので自分の知識の漏れを再確認できたので中級者が読んでも得られるものはあるほんだと思います。
書籍の内容としてはレベルが高いわけではないので、スラスラ読むことができます。
人工知能の研究を長年牽引してきた実績のある方々の著書であるので、AIの歴史や動向を経験を元に記されていることが伝わり、今後の研究の流れを掴むことができます。
まさに人工知能を始めたい人に向けた教科書的な書籍です。
この書籍だけではG検定の取得は難しいかもしれない
人工知能を体系的に学ぶために書かれた本なので、機械学習の手法や応用事例、倫理等の内容は最低限に抑えられていると感じました。
G検定の取得を目的としている人は、機械学習の手法や事例について他の書籍で勉強して補う必要があります。
DeepLearningの研究は盛んに行われているので、手法や応用事例は日々アップデートされているのでその部分は特に自分で情報収集していかなければなりません。
AIエンジニアになりたい人のロードマップを示してもらえる
この本を読めばDeepLearningでどんなことができるかをおおよそ把握することができます。
本書を用いて、自分のやりたいことをはっきりさせ今後のキャリアの方向性が決められると思います。
技術的な具体的な説明部分に数式を使っていなかったり、仕組みについての詳細は割愛されているので技術書を読み知識を補いましょう。
書籍の情報
監修 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会 |
著者 | 浅川伸一、江間有沙、工藤郁子、巣籠悠輔、瀬谷啓介、松井孝之、松尾豊 |
発売日 | 2018年10月22日 |
定価 | 2,800円(税別) |
ISBN-10 | 4798157554 |
判型 | A5・344ページ |
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